中野市は南北に長い長野県の北部に位置する。リンゴはもちろん、ぶどう、エノキ、シメジ、アスパラガス等の全国有数の産地。かつては徳川幕府直轄地であり古くから繁栄した。当時、中野陣屋(今で言う県庁)も置かれ、これは東西に87m、南北に65mという大規模なものであった。ここに常駐する元締が江戸の代官からの命を受け治政した。しかし1870年に起こった中野騒動により陣屋は焼かれ、これをきっかけに県庁所在地が長野市に移ったとも言われている。いまでも陣屋の記念館があり、「旧中野県庁跡」と記されている。
ここがツァイスゆかりの地となったのはご存知の通りつい最近のこと。2004年のフォトキナでZMシリーズのお目見え以来、信州中野に本社を構える株式会社コシナがカール・ツァイスレンズおよびそれに付帯するZeissIkonボディを生産している。これらの生産は長野電鉄沿線にある4つの工場をリレーして行う。ガラス生成の小布施工場、レンズ研磨の飯山工場、コーティング・MTF検査の七瀬工場、そしてレンズとボディの組み立ては中野本社工場で行い、ここからツァイスレンズが出荷されている。
今回の取材ではコシナさんの工場でのレンズ生産を徹底取材。そのほか、小布施・信州中野の観光スポットはもちろん、長野電鉄沿線全体にスポットを当て、観光情報を織り交ぜてレポートしました。厳寒(暖冬ですが・・・)の長野に3往復して作った気合の入ったレポートを是非ご覧下さい。
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