KIEV 〜キエフ〜

 ドイツは第二次世界大戦で敗戦した為、ロシアへの戦事賠償としてツァイス・イコン社のコンタックス生産施設をウクライナ地方のキエフまでそっくりそのまま移送した。それにより、ContaxII型およびIII型のデッドコピーが誕生。ご当地の名前そのものにKievというカメラブランドである。このようなケースはカメラ史上、極めて稀である。キエフではContaxという名のカメラは製造されていないが、ツァイスゆかりの地としては外せないところだ。
 ロシアのウクライナ地方は旧ソビエト連邦を経て、1991年よりウクライナとして独立国家を構える。ウクライナは気軽に旅をするようなイメージは皆さんお持ちではないでしょう。特にキエフは石棺と呼ばれている4号炉で有名なチェルノブイリ原子力発電所から約100kmで、車で2時間という至近距離なのである。このホームページをご覧になっている方の中でもキエフに行かれた方はほとんどいないと思います。新婚旅行で行ったなどという話も聞いたことがない。実際、現地でも日本人観光客に一度も遭遇することはなかった。蛇足だが中国人と間違われ、何度か共産党へ勧誘されるエピソードもあった。ロシア同様、入国ビサを必要としていたウクライナであったが、2005年8月より日本人はビサ不要となり、門戸が広がった。ここでキエフに行かない手はないと思い、今回取材に踏み切った。
 ヨーロッパスタイルになりつつも、ロシアの面影がやや残る街並みです。ポーランドやスロバキア等、旧東欧8ヶ国がEUに加盟すると、ウクライナはEUと直接国境を接する事になり、これからはヨーロッパ色がますます強くなりそうだ。百戦錬磨の兵だと自負されている方はロシア臭いうちに是非行ってみて下さい。私もここでは近年稀にやや苦戦しました。ウクライナは未知の部分が多いので、ここでは食事やホテルも紹介します。

 

 

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