Carl Zeiss ZM-Mount

Zeiss Ikon BODY

    

2004年・秋のフォトキナ以来のお目見え。ブラックの実機での登場は今回が初めてである
巻き上げ・巻き戻し、ピント合わせは手動、セルフは機械式だが、
シャッターは完全電子式であり、駆動にはバッテリーが必要となる

 

 

2004フォトキナに展示されたプロトタイプ。今回出展モデルまで大きな変更は無いようだ

  

  

各同色の標準レンズを装着したところ
トップカバー、ウラ蓋、ボトムカバーはマグネシウム、
フロントのエプロンはアルミダイキャスト製になる
シルバー色はクロム鍍金ではなく、塗装仕上げになる予定
基線長は旧ZEISS IKONの流れを受け継ぎ、75mmと長い
有効基線長は55.5mmである

  

  

トップカバーのメイン操作部。赤文字のは絞り優先モード
の文字を指標として動かすことで露出補正になる
シンクロスピードは赤文字の1/125
巻き上げの感触はライカ顔負けのスムーズさである

  

  

背面にあるAEロックボタン。押してから20秒間、露出がホールドされる
シャッターを何度切っても20秒間はホールドされる仕様
20秒以内に解除するにはAEロックボタンを再度押す

  

  

ここだけ見ると、ライカというよりヘキサーRFをイメージさせる丸窓仕様
実際にはこの丸窓はヘキサーより2周り大きく、見やすい視野を確保している
このラバー付きアイピースは視度補正(オプション有り)も兼ねており、
ノーマル(出荷時)の状態では−1ディオプターに設定されている

  

  

巻き戻しクランクはファインダーブロックの邪魔にならないよう、ボトムにレイアウトされた
電池はクランクの隣の蓋からLR44を2個直列に投入
三脚穴はデザインを重視して中央ではなく端寄りにスッキリと配置
これにより、クランクと三脚穴の2つの隆起が鎮座した時の脚代わりになる

  

  

シャッターボタンと電源SWのアップ
赤いポッチの見える右側の画像が電源投入した状態
電源を落とせば、シャッター誤押下を防止できる
レリーズは専用ではなく、汎用の機械式を使用可能
バルブ時の動作は無通電状態にはならず、待機電力が必要
バルブ中の通電は10mAとパワーセーブされている

  

  

シャッター幕はスチール系の軽合金
グレーの幕の向こうに、先幕、後幕が配置されている
グレー幕は測光時の反射用だけではなく、
本幕での万一の光漏れを防ぐ重要な役割を果たす

  

  

ウラ蓋の中のフィルム室の様子
スプロケット、巻き上げスプール共に金属ではなく樹脂製
電子カメラだが、DXコードの読み取り接点は設けられていない

  

  

この辺にはZEISS IKONからの厳しい水準が伺える
ウラ蓋は安易に開かないよう工夫されている
小さな突起を一旦下げてからスライドする仕組み

  

  

技術開発の方が最も苦労されたと語るファインダーブロック
充分な明るさ、距離計精度共に最高水準を誇る
特に黄色い矢印の部分の研究開発が大きなポイント

  

  

シルバーとブラックのトップカバーの比較
PIE開催中、多くの人が触ったので黒はテカリが出ているが、
実際には美しい艶消しである

  

  

ボトムの比較
今回の出展ではブラックの電池蓋は色違いであるが、
発売時は蓋も同じ黒での出荷を予定している

 

 

PIE会場のコシナ社員の方々に大変ご丁寧に説明頂きました

この場を借りまして厚く御礼申し上げます

ご案内頂いたことが、うまく皆様にお伝え出来ていない箇所があるかもしれません

また、発売までに多少の仕様変更が出る可能性があることを含みおき下さい

以上、ZMボディのPIE2005レポートでした

 

   

  

  

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