出現パターン

< オーロラ出現のサインを見落とすな!>

オーロラを見に観測地まで行き、いよいよ日が暮れてきた。

一体、何時ごろから見ればいいのか、どれだけ待てばいいのか?

待っても出る可能性があるのか?

いろいろ疑問が発生する。

ホテルのフロントで聞いたところでムダ。

なぜならば、彼らは全くと言っていい程オーロラに関心が無い。

目の前に松嶋菜々子が現れたら思わずオーッ!て思うだろう。

しかし仮に松嶋菜々子が自分の女房だったら?

顔を合わせる度にオーッ!・・・とはなりませんよね。

同じように、現地の彼等にとって、オーロラは日常なのです。

オーロラを見に来る人は、日本人ばっか。

高いお金をかけて来て、わざわざ寒中で震えながら見ている姿は、

彼らには滑稽に見えるのです。

   

オーロラ観測で最もキツイのが終わりの無い待機。

暖かい部屋でソファに寝そべってワイン片手に待てるならともかく・・・

何時間待ったら見れる?、何日待ったら見れる?・・・誰にも分かりません。

1週間以上滞在しても見れない気の毒な方(別に珍しくもない)もいる。

ナント、昨年見れなくてリベンジに来たというではないか!

無謀にも一泊しか滞在しないのに、ぶっつけで見れたりするラッキーな方もいる。

現に卒業旅行であちこち漫遊という過密スケジュールの為、

観測地に1泊しかできかった無謀な女の子数人たちは即日オーロラGET!

こればっかりは運なので・・・しかし、落ち込むのはまだ早い。

少しでも見て帰る確率を高くするには、

待つ価値がある状態かどうか見極めることが必要である。

パチンコで散々打った挙句、出ないので台を離れたら、

次に座った人が1分もしないうちにフィーバー!

そう、オーロラ観測はパチンコと同じ。

出そうな時を見極めて、それなりに粘ることが大切。

  

さて、ようやく本題にはいろう。

まず下の表を見てみよう。

雲が無いまたは少なめ
やや風がある
今夜はやや冷え込むと感じる
星が少しは見える
月に笠がかかっている(月灯りが激しくない)

上の表のうち3つあてはまれば、出る確率は30%未満。

上の表のうち4以上つあてはまれば、出る確率は50%まで。

ただ、環境的には良いとは言えないので、

出てもハッキリとしたオーロラかどうかは疑問だ。

  

北斗七星がクッキリと見える満天の夜空(重要)
今夜は特に冷え込む(最も重要)
新月で月明かりがさほど無い
風がある
雲が付近に無い

上の表のうち3〜4つ当てはまれば、出る確率は60%以上だ。

1,2が該当すればダイナミックに舞うオーロラに遭遇できるかも?

  

例え空が雲に覆われていても、風があれば雲は動いてゆくし、

一瞬でも雲の切れ目からオーロラが顔を出す。

色々な見解はあるだろうが、

私見だと、最も大切なのは気温が低い事に思う。

例え満天の夜空でも、−5〜10度程度と暖か目だと、

オーロラは出てくれなかった。

逆に雲が少しあっても、冷え込んだ夜はオーロラが見れた。

最低でも−15度、できれば−20度以下が望ましいのである。

  

あと、オーロラが発生しやすいピーク時間がある。

アラスカやカナダでは24時〜26時、

北欧では22時〜24時が最も活発。

いいとこ±2時間迄だろう。

この時間外でも見れないことはないが、

どうも余韻のような元気の無いオーロラが多く、

強い発光や激しい動きはあまりしてくれないようだ。

あまり望み薄でも、この時間内なら待ってみよう。

「待つ」というイベントもなかなか楽しいものだ。

   

 

 

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