Carl Zeiss Booth

カールツァイスのニュープロダクト

従来製品とは趣の異なるこだわりの新レンズ群が誕生する

   

今回、発表されたのがDistagon T* 55mmF1.4 である

 

プロトタイプとして用意されたのはZF,2マウント1点

デザインは今後変わることもある

焦点距離55mmにしてはフィルター径82mmと大口径である

 

フードを装着した状態

  

Distagon T* 55mmF1.4 ZF.2  ISO400 F1.4 1/640sec

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Distagon T* 55mmF1.4 ZF.2  ISO400 F1.4 1/1600sec

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Distagon T* 55mmF1.4 ZF.2  ISO100 F1.4 1/8000sec

周辺の画質を評価するために手前のクルマにフォーカスしています

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Distagon T* 55mmF1.4 ZF.2  ISO100 F1.4 1/8000sec

上の写真の周辺トリミングです

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Distagon T* 55mmF1.4 ZF.2  ISO100 F1.4 1/2500sec

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Distagon T* 55mmF1.4 ZF.2  ISO500 F1.4 1/1250sec

このように平面で解像度を駆使したい被写体にはもってこいだ

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 少しだけ長い焦点距離の標準レンズ。かつて60年代の標準レンズは55mmや58mmが全盛であり、50mmに比べて無理の無い設計をすることができた。55mmはこだわりの焦点距離で、さらなるクオリティを追求するユーザー向けの新しいレンズプロダクトを立ち上げるにあたっての第1弾とした。特に開放での周辺画質に大きくこだわって設計された。ドイツ人のツァイス社員がサンプル写真を見せて周辺の解像力を力説していた。
 ディスタゴンというのはそもそも広角用のレトロフォーカスレンズなのであるが、標準域での採用は初めてである。しかしながらハッセルブラッド用のレンズとして50mmのディスタゴンが存在する。おそらくではあるが、イメージサークルのとても大きなレンズであり、そうすることによって周辺のクオリティを確保したと考えられる。
 実際に使ってみて感じたのは、各社から標準レンズとして50mmF1.4は数多く出ているが、55mmのこのレンズはそれらとは違い、とても被写界深度が浅い。実にシビアなピントで、無限遠でさえ正確にフォーカスしないとならない。いまどきのレンズは絞り込めばソコソコ解像度が出るが、このレンズは開放からシャープなことに価値がある。だがピントがシビアなだけに使い手を選ぶレンズだ。55mmとなると、かつて出ていたプラナー55mmF1.2と同じくF1.2を要求してしまいそうだが、深度のシビアさからF1.4で十分な気がする。オートフォーカス対応ではないので、ファインダープリズムのクオリティーの高いボディを使いたい。

 

発売は2013年秋あたりを予定しているそうです

 

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