フォトキナ2010

2010年のフォトキナは9月21日から9月26日まで開催

毎回ケルンメッセ会場にて開催されるフォトキナです

 

この目のマークがすっかりトレードマークになりました

 

今回から正面左にメーカー看板を新設

 

I AM PHOTOKINA..........ニコンが陣取りました

 

ケルンメッセの南側エントランスホール

 

We Speak Image.....エントランスホール奥にあるャノンの広告です

 

チケットの料金一覧。1日券は4年前25ユーロだったのが2年前28ユーロに、そして今回43ユーロに大幅値上がりした

前回47ユーロだった2日券は今回71ユーロに、これも大幅な値上がりとなった

お得な週末券は5ユーロのみの値上げに止まった

  

2日券の入場は10時から

 

それでは、フォトキナへご案内致します

    

フォトキナとは?

 ドイツのケルンで開催される長い歴史のあるカメラ見本市。かつて1974年にコンタックスRTSもフォトキナで発表され、世界中に名を知らしめた。RTSの発案から猛スピードで設計されたのも、フォトキナ開催に間に合わす為であった。フォトキナは西暦の遇数年のみ、つまり1年おきに開催され、毎回9月末からの開催となる。開催中のケルンのホテルは町の中心はもちろん外れまで、全て各メーカーや招待客で押さえられており、個人での予約は100%不可能だ。個人で行く場合は隣町のデュッセルドルフやボンに宿を取ると良い。世界中のカメラメーカー、関連用品メーカーがここケルンに一同に集い、各社の新製品や主力商品をアピールする。各メーカー共にフォトキナ開催時期に合わせて新製品を発表する傾向があるくらい、業界にとって重要な見本市だ。

    

今年のフォトキナについて

 数年前までメーカー各社はフォトキナに照準を合わせて新製品を発表したものだが、今回は特に寂しいものがある。ここでお目見えする新製品が全く無い訳ではないが、新製品の発表ラッシュとまではいかないだろう。新製品を発表もしくは発売するタイミングが以前はフォトキナで発表し、発売は年末から春にかけて行った。しかし、ここ最近の傾向ではフォトキナ直前に発売が行われていることが多いので、外観および性能が既に周知されている。昨今ではインターネット上で情報が先走ることが多く、この歴史ある見本市自体の価値にやや疑問を感じてしまう。下手をすればカメラ大ショールーム・ドイツ大会であり、ヨーロッパの方々にカメラを触ってもらうためのショーに過ぎない。フォトキナというもののあり方を考え直す時期なのかもしれない。
 今回で展示されたカメラはもちろん、来場客の手持ちも含め、フィルムというものがほぼ淘汰されたような感を受ける。フジフィルムの出すX100が銀塩カメラだと思いきや、精巧なレンジファインダーを積んだ生粋のデジカメなのである。また、ミラーレスカメラのマーケットはアジア地区に比べて遅れはとったものの、ヨーロッパにもじわじわ浸透し始め、各社展示に力を入れていた。この市場にSONYがNEXを投入し話題を呼んでいるが、さらに透過ミラーを搭載したクイックレスポンスなデジタル一眼2機を発表。これからの市場の動向に注目したいところだ。ミノルタからパトンタッチされた直後のSONYにはやや出遅れ感が強かったが、ここにきてユーザーの注目を一気にさらっていった。
 スチール撮影から話題が離れてしまうが、EOS5Dおよび7Dなどのデジカメ一眼に内蔵されている高性能ムービー(動画)の需要が拡大し、それを意識した商品も増え始めている。特にパナソニックは3D用アタッチメントなどを用意。手軽に立体映像を家庭で楽しむことができる。また、カールツァイスの新作であるディスタゴン35mmF1.4も開放F値が明るく、EOS5Dおよび7Dなどでのムービー撮影を意識している製品と考えてもいいだろう。SONYはNEXとムービーのマウントを互換し、レンズをシェアしてゆく方針だ。ニコンのD7000も動画から静止画を切り出したり、動画の区間消去機能を持たせたり新機能を満載。本来、動画撮影などを古くから十八番にしていたSONY、パナソニックなどの家電メーカーと、キャノン、ニコンなどのカメラメーカーとのムービーマーケットの争いはさらに勢いを強めそうだ。
 その他、目に付いたのはメッセへの入場料の大幅アップ。しかし、入場人員が例年より減少した感は全く無いどころか、この世界的な景気を考えれば大盛況であったと言える。エントランス正面の広告を取るなど、ニコンは積極的なアピールを感じたが、肝心の目新しい新製品が多いことなく残念に思う。ニコンはミラーレス市場に参入するという噂が流れているが、せめてモックアップの参考出品程度はして欲しかった。逆にキャノンは年末以降に順次発売するLレンズのモックアップを出すなど、その点では意欲的と言えよう。

 

それでは引き続きフォトキナ2010レポートをご覧下さい

 

 

 

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