フォトキナ2008

2008年のフォトキナは9月23日から9月28日まで開催

黄色と黒のニコンの幟が目を引きます

 

入口前で皆さん待ち合わせでしょうか

ケルンは英語で書くとkoelnになります

ドイツ語ではコロンと読みます

 

いつも通り「目」のデザイン看板です

以前はドイツ語でfotokinaでしたが、英語のphotokina表示に統一となりました

 

フォトキナ会場になるケルンメッセの南側エントランスホール

 

チケットの料金一覧。1日券は昨年25ユーロだったが28ユーロに値上がりした

また、3日券があったが2日券に変更となった

  

2日券の入場は10時から。初日と2日目はかなり混んでいる

    

フォトキナとは?

 ドイツのケルンで開催される長い歴史のあるカメラ見本市。かつて1974年にコンタックスRTSもフォトキナで発表され、世界中に名を知らしめた。RTSの発案から猛スピードで設計されたのも、フォトキナ開催に間に合わす為であった。フォトキナは西暦の遇数年のみ、つまり1年おきに開催され、毎回9月末からの開催となる。開催中のケルンのホテルは町の中心はもちろん外れまで、全て各メーカーや招待客で押さえられており、個人での予約は100%不可能だ。個人で行く場合は隣町のデュッセルドルフやボンに宿を取ると良い。世界中のカメラメーカー、関連用品メーカーがここケルンに一同に集い、各社の新製品や主力商品をアピールする。各メーカー共にフォトキナ開催時期に合わせて新製品を発表する傾向があるくらい、業界にとって重要な見本市だ。

    

今年のフォトキナについて

 今回のフォトキナは9月23日から9月28日までの6日間開催された。私は初日を避け、9月24日、25日に会場を廻った。さすがに2日目はまだ混雑しており、各ブースは黒山の人だかりだった。特にキャノンのEOS-5D MarkIIは触るのに20〜30分待ちであった。狙い目は開場早々と閉場1時間前だ。今年は覇権を争うかのようにブースの取得に躍起になったようで、昨年よりブースの面積を大幅に増やしたメーカーもあった。ツァイスも昨年の倍のブース面積を取得している。ツァイスのブースはハッセルとライカのブースに抱きこまれるようなポジションにあるのが愉快だ。ツァイスの展示は面積を倍にしただけあって、かなりゆったりとしていた。
 ここ数年、かなりデジタル色の強い内容だが、 それでも多数の入場者で溢れている。ニコンの健在ぶりはブースをひと目見れば分かるほどだ。ニコンはD700をフォトキナ前にリリースしたが、これが結果的に吉か凶かは想像に任せるとしよう。各ブース共に新機種デジタル一眼レフは非常に人気があり、展示台に鎮座する暇がほとんど無いほど。銀塩カメラと違って複雑かつ多様な操作ボタンやソフトウェア的要素が多いせいか、ユーザーも非常に強い関心を持っており、一通りの操作をするのにやや時間がかかる。これによるものか、デモンストレーションの回転率の悪さを例年以上に感じた。機能および操作面で良い意味で複雑化したと言えよう。また過去に静寂かつ高速なAFはキャノンの十八番であったが、今はどのメーカーも同じ土俵に立ったようだ。ブランドで売っていた感があったSONYであるが、今回発表のα900にはミノルタ時代の真面目なモノ作り精神と強い意気込みが受け取れ、主要2ブランドに割って入る予感さえ感じる。
 また、各社コンパクトデジカメの展示もあったが、デジタル一眼レフと比較するとかなり閑散としており、この商品カテゴリ自体がやや頭打ちであるように思えた。その他、世界的に不況の影響もあるのか、各社無料グッズの散布が例年よりかなり控えめであったことは否めない。ボールペンやピンバッジ、菓子類、カメラ用クロスなどの単価の低いものが多かった。

 

それでは引き続きフォトキナ2008レポートをご覧下さい

 

 

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