フォトキナ2006

2006年のフォトキナは9月26日から10月1日まで開催

フォトキナ会場のケルンメッセの南エントランスホール

以前はドイツ語でfotokinaでしたが、英語のphotokina表示に統一となりました

 

チケットの料金一覧。一日だけなら25ユーロにて。2日以上行くなら3日券がお得

 

シーズンチケットならトラムが期間中乗り放題

 

通し券(シーズンチケット)の入場は9時から。10時の一般入場を待つ人々。今日は中日の29日なのでそれほど混んでいない

 

ケルンメッセ名物のシャトルバス。会場間の移動はバスでどうぞ

 

各メーカーのグッズを集めるのも見本市ならではの楽しみ

 

前回(一昨年)までのメッセレイアウト。この頃は京セラやミノルタもブースを出していた

ミノルタが1番付近、京セラは2番付近だったが、新しいメッセには・・・

 

今年から新しくなった会場のレイアウト。慣れれば歩きやすい

前回までの11,12番が2,3番になっていて、渡り廊下的な4番が今は1番になった

6,7,8は新設されたエキシビジョンホール

通いなれた旧1,2,3のメインホールは今はもう無い

第一、FOTOKINAもPHOTOKINAになっている

    

    

フォトキナとは?

 ドイツのケルンで開催される長い歴史のあるカメラ見本市。かつて1974年にコンタックスRTSもフォトキナで発表され、世界中に名を知らしめた。RTSの発案から猛スピードで設計されたのも、フォトキナ開催に間に合わす為であった。フォトキナは西暦の遇数年のみ、つまり1年おきに開催され、9月末からの開催となる。開催中のケルンのホテルは町の中心はもちろん外れまで、全て各メーカーや招待客で押さえられており、個人での予約は100%不可能だ。個人で行く場合は隣町のデュッセルドルフやボンに宿を取ると良い。世界中のカメラメーカー、関連用品メーカーがここケルンに一同に集い、各社の新製品や主力商品をアピールする。各メーカー共にフォトキナ開催時期に合わせて新製品を発表する傾向があるくらい、業界にとって重要な見本市だ。

    

今年のフォトキナについて

 今回のフォトキナは9月26日から10月1日までの6日間開催された。私は中日の9月29日に会場を廻った。金曜日ということもあるせいか、比較的閑散としていた。週末を避けると見るのには都合が良い。今年からメッセのレイアウトが大きく変化した。以前のレイアウトに慣れているせいか、どうも方向感覚がイマイチ掴めなかった。当然ながらデジタルの色合いが一段と濃くなり、中判カメラメーカーでも、デジタルバックを交えることは必須であった。今年はニコンやキャノンという中核メーカーにフラッグシップ機の発表は無く、前回のF6フィーバーを考えるとやや寂しい。しかし、今年はデジカメ市場に勢いをつけた家電メーカーであるパナソニックも、今年はかなり広いブースを確保。ライカブランドのカメラも交え、盛況であった。
 今回注目したいところはミノルタの撤退によりシステム一眼レフのマーケットに乗り出したSONYのブース。αシリーズのボディ、レンズを中心に展示されており、なかなかデモ機に触れられないほどの盛況ぶり。αマウント向けのzeissレンズ3本も展示され、ファインダー越しに像を見ることができた。その他、ライカにも動きがあった。レンジファインダーのMシリーズに前回初めての電子カメラとなるM7が披露されたが、今回はとうとう・・・ではなくようやくという表現が適切だろうM8という名のデジタルカメラが発表された。Mシリーズのレンズを使ってデジカメで撮るにはROCOHのR-D1s等に依存せざるを得なかったが、純正の組み合わせでデジタル撮影できるのはユーザーにとっては嬉しいかぎりだ。ZMマウントレンズのユーザーにも間違いなく注目されるであろう。今後のMシリーズを大きく占う一台になりそうだ。
 ツァイスのブースは従来よりやや広めで、コシナ製品を含めカテゴリが増えたが、それでもゆったりとした展示だった。前から情報は流れているが、4本のZFマウントの新レンズが発表された。いずれも単焦点で、マクロ2本を含む。このシリーズの拡張は売れ行きがカギとされていたが、今回4本追加ということで、このZFプロジェクトは大きく成功したと確信した。また、ZMユーザー向けの超広角専用の新製品SWボディが2色揃って展示されていた。参考出品として来春以降の発売となる2本のZM新レンズもウィンドー内に展示された。また、発表はされているが未だ未発売のαシステム向けのZAレンズもα100ボディと共にツァイスブースにも展示。その他、ZVシリーズとしてハッセル向けに3本も発表されている。ツァイスという名のブランドは健在であるが、このフォトキナでCONTAXという名が消滅してしまったことに、寂しさを感じた。復活を祈る!

 

それでは引き続きフォトキナ2006のレポートをご覧下さい

inserted by FC2 system